目次
なぜクラウド・SaaS なのか?
今までの話のように、不動産市場は誰の生活にも関わる巨大な市場ですが、IT 化・デジタル化が遅れている市場です。それはなぜなのでしょう?
他の市場と比較することで見えてくる部分もあるので、我々が元々仕事をしていた金融市場を比較しながら話を進めます。
金融市場は、取引の対象がほぼ全て電子化されています。昔は株券や債券という物理的な証書を受け渡していましたが、今では完全に電子化されています。電子化によってどう変わったか?
金融機関にとってスケールメリット(規模の経済性)が更に働くようになりました、つまり大きなシステムを構えて、大量のトランザクションを処理する方が儲かる、となったのです。結果過去20年間起きたことは、金融機関の統合・合併です。30年前は20行近くあった全国規模の銀行は、今ではメガバンク3行と中堅2-3行(りそな、三井住友信託銀行等)に集約されました。巨大化したことでITへの投資もさらに巨大化するという相乗効果が働きました。
一方、不動産市場は、スケールメリットの働きにくい市場です。不動産は地面にくっついており、動かせないから「不動産」でもあるのですが、地元に密着するプレイヤーの方が、地元の情報・ニーズに精通し、より良いサービスをユーザーに提供できるという強みがあります。その過程で規模を追求する必要性は低く、得意とする地域・テリトリーの中で規模を追求しない地元密着戦略が十分に通用する市場です。規模を追求する必要がないので、企業規模としては中小企業が多く、事業者数(全国で約12万社)にも大きな変化が見られません。つまり不動産業界は、1社1社は中小企業であることが多く、その中小企業が多数集まって、巨大な市場を形成している、という業界です。
一方で中小企業が多い、ということは、投資、特に IT 投資においては制約となります。ITの導入のために億単位、数千万円の投資はなかなかできません。システムの提供する側から見ても、特にシステムインテグレーターは、大きな案件を追いかけているので、この領域に特化して ITサービスを提供する会社はなかなか現れませんでした。そんな状況が続き、またもともと法体系もアナログを前提としていたこともあり、IT 後進地帯となってしまっていたのです。
1社1社は中小企業、ただ集まったら巨大、そんな不動産市場に ITサービスをデリバリーする一番効果的な手段は何か?我々の結論はクラウドでした。今我々の ARPU(平均月額顧客単価)は約 110,000 円ですが、「月額そのくらいなら負担できる、ただ最初の導入で何千万、億だというとそれは出来ない」という会社が多く、この市場に IT を浸透させるには「クラウドしかない」というのが、我々がたどり着いた答えです。
また不動産業は、業務フローがある程度法律で規定されており、法律に準拠したシステムを作れば、それを全てのユーザーにそのままお使いいただくことが可能です(シングルソース・マルチテナント)。不動産市場はクラウド、SaaSに最適な市場なのです。
「ミッション」と「ビジョン」
次は我々の「ミッション」と「ビジョン」という話をします。
みなさんこれから就職活動でいろいろな企業の話を聞く開会が多いと思いますが、その中で、重要なことは、その会社が「なぜそのビジネスをしているのか?」、これはミッションですね。また「どんな世界を創ろうとしているか」これがビジョン、そのために「今どうしているか」、これが戦略で、この3つです。略すと、ミッションは「Why」、ビジョンは、「What」、戦略は「How」ですね。この3つが企業のコアであり、骨格、幹に相当します。私はよくこの3つを「山登り」に例えるのですが、「山頂を踏破する」ことがミッションの達成であり、その時に「目の前に広がっている景色、世界」がビジョン、そのために「どのルートを進むのか?」が戦略と考えると分かりやすいと思います。
ミッション
我々のミッションは「ITの力で不動産市場をより良いものにする」です。
とかく不動産会社の担当者の「カンと経験」が重視される市場を、「データとファクト」が重視され、より合理的な判断が出来る市場へと変えていきたいと考えています。
また、その時に誰が損をするのではなく、Win-Win-Win が可能だと考えています。我々の顧客である不動産会社さんは、業務が電子化・効率化されて、生産性を上げながらより利便性の高いサービスをエンドユーザーに提供できます。エンドユーザーは、デジタル化されたより利便性の高いサービスを受けることができ、市場に関するリッチな情報からより合理的な判断を行い、スムーズな不動産取引を行うことが出来ます。
ビジョン
我々のビジョンは「不動産市場を未来に向けてデジタル化していく」というものです。
簡単に言うと、「スマホで全ての不動産取引が完結する」世界を実現するというものです。まだ法制度等の制約もあり、実現はしていませんが、近い将来、必ず実現しますし、我々がそれを実現したいと考えています。
そのために新しい技術、テクノロジーをどんどん不動産取引に使えるようにしてこの市場に持ってきたいと考えています。
「未来の不動産市場をデザインする」
「テクノロジーで不動産取引を誰にとっても便利なものにする」
「テクノロジーで不動産市場を大きく進化させる(DX)」
これが、我々が未来に渡って実現していきたいことです。
いい生活のサービス
次は我々のサービスについてお話をします。
我々のミッションとビジョンを実現するためには、我々のサービスを使っていただく法人顧客を増やさなくてはいけません。
当社サービスを一言で言うと、これを使えばほぼすべての不動産ビジネスをデジタル化、そして効率化出来るツ―ルです。
みなさんが不動産取引(部屋を賃貸する)する場面を考えてみましょう。
まずウェブで不動産物件を検索しますよね。不動産のポータルサイトを見ることもあれば、エリアが決まっている場合にはそのエリアに強い不動産会社の HP から探すこともあるでしょう。その両方とも、我々のツールによって登録された情報である確率が高いです。
次に気に入った物件に関する問い合わせを行い、不動産会社さんとコンタクトします。ここで皆さんの個人情報が不動産会社に渡ります。我々のユーザーの不動産会社であればサービスの中のデータベースに情報が格納されます。
次に見学です。場合によってはVRのゴーグルを使った内覧を案内されるかもしれません。その場合も我々が提供するツールが使われます。店頭でVRを使って部屋の中を確認できれば、この段階で絞り込みが進み、本当に見たい物件だけ見に行く、という時間の節約が可能です。
次に申し込みを行い、重要事項説明を受けますが、ここでも当社が提供するウェブ会議システムを使い、店頭に再度行かなくても IT ツールで重要事項説明を受けることができます。
次に契約ですが、 当社クラウドサービスの中で作られる契約書が使われます。最近では世の中的には電子契約が始まっていますが、不動産ではまだ契約書の「交付」が必要とされており、電子契約だけでは十分ではないのですが、当社は電子契約サービス(弁護士ドットコムさんと提携) も準備してあり、法的概念が変わればすぐにお使いいただけます。
次に決済です。初期費用こちらも今までは現金や振り込み(売買では小切手や為替)、電子決済が広がりを見せ始め、我々も電子決済ツールを提供しています。
最後は入居後ですが、ここでも管理会社さんとアプリを使ってコミュニケーションができます。マンションの掲示板はなかなか注意してみることはないと思いますが、アプリに通知がくれば見る手間をかからず、また修理が必要な場合でも気軽にコミュニケーションが出来るのではないでしょうか?
このような不動産取引の一連の流れを不動産会社がエンドユーザーにより良いサービスを提供するためのツールを提供しています。
今当社のサービスは、法人顧客数(不動産会社数)で約 1,400社、店舗数にして約3,900店舗のお客様に、日々の業務で利用していただています。その向こう側にはみなさんのようなエンドユーザーがいて、日本の不動産取引の場面で数多く使われている、不動産テック最大級のサービスです。
株式会社いい生活 会社概要
会社名 | 株式会社いい生活 |
業種 | 情報サービス業, インターネット付随サービス業 |
本社所在地 | 東京都 |
業務内容 | 不動産ビジネスにおける生産性向上システム・アプリケーション 情報・取引データ(物件、契約、顧客)の一元管理クラウドサービス(SaaS)の提供 |
設立 | 2000年1月21日 |
資本金 | 6億2,841万円(2019年3月末現在) |
代表者 | 代表取締役社長 CEO中村 清高/ 代表取締役副社長 Co-CEO前野 善一/ 代表取締役副社長 CFO塩川 拓行/ 代表取締役副社長 COO北澤 弘貴 |
業績 | ●売上高推移 2019.3月期 19億8,410万円 2018.3月期 19億962万円 2017.3月期 19億8,660万円 2016.3月期 19億3,454万円 |
連絡先 | 東京本社 コーポレート本部 人事部採用チーム https://www.e-seikatsu.info/careers/ |
株式会社いい生活 採用情報
募集職種 | ●ビジネス職(総合コース/勤務地限定コース) ・総合コースの勤務地:東京都、愛知県、大阪府、福岡県 ・勤務地限定コースの勤務地:愛知県、大阪府、福岡県のいずれか ●開発エンジニア職 ・勤務地:東京都 ●CS職 ・勤務地:東京都 |
仕事内容 | ●ビジネス職(総合コース/勤務地限定コース) ビジネス職は、 ビジネスのデジタル化を進めたい不動産会社向けに、当社クラウドサービスを活用した「IT戦略」を提案し、お客様の課題を解決する仕事です(法人向け提案営業)。 お客様と信頼関係を築き、課題をヒアリング、それを解決するために当社クラウドのサービス群からお客様にとってベストな組み合わせを見つけ出し、提案します。 必然的にITを駆使した経営手法の改革を提案するため、主な提案相手は役員層や社長になります。 ウェブマーケティングに留まらないITを駆使した「経営戦略」のアドバイザーとしての役割を担います(その視点を持つことが大切です)。 当社のサービスは、システムの受託開発やパッケージソフトの販売ではなく、ソフトウェアのサブスクリプション(所有でなく利用)サービスです。 「販売したら取引終了」ではなく、そこからお客さんがシステムを活用し、成果を上げられるようにサポートし、 お客様とベクトルを合わせて伴走することが求められます。長期的な信頼関係を築くことがとても重要です。 IT領域における企画営業は、お客さんが「見て、触って」選ぶことが難しい領域であり、 それを使ったら仕事がどう変わるのか、「価値を伝える」要素が非常に大きい営業活動です。 また、当社における営業活動は、お客様へのサービスの案内、活用を提案するに留まらず、「不動産市場の未来」を見据えた新しいサービスの創出への関わり、新しいテクノロジーを不動産市場への紹介を通じ、 マーケッターとして「不動産市場のデジタル化」を力強く推進する役割を担います。 当社の営業活動はチームプレーです。 新規のお客様への提案を行う「新規営業」、既存顧客の活用促進や追加提案を行う「運用促進コンサルティング」、 「マーケティング」や「セールスプロモーション」を担うチーム、新しいサービスや追加機能の「企画」を担当するチーム、 他社との提携・アライアンスを担当するチーム、電話やオンラインでお客様の問い合わせに対応するチーム(こちらは職種としては「CS職」となります)等、 様々なチームが、連動、協働しながらお客様により良い価値を提供しています。 法人向け提案営業に必要な、課題解決スキルを磨きながら、お客様の良きITアドバイザーとしてお客様のビジネスを成功に導くことが求められる仕事です。 ※勤務地限定コースは大阪/名古屋/福岡のいずれかが勤務地になります。 ●開発エンジニア職 サーバサイドエンジニア、フロントエンドエンジニア、インフラエンジニア、UI/UXデザイナーなど ※文系・理系は問いません。 ※配属先はこれまでの経験やご希望、部署バランス等を考慮し決定します。 いい生活では、様々なバックグラウンドを持ったエンジニアが各フィールドで活躍しています。 ■世の中に価値のあるもの・サービスを創り広めたい ■今はまだないもの・ことを創造したい ■プロジェクトのマネジメントに興味がある ■開発の他に、企画やマーケティング、ビジネスを考えることに興味がある ■アルゴリズムを考えることが好き ■技術に触れることが好き ■UI/UXに興味がある そんな学生の皆さん、エントリーをお待ちしています! <開発体制> 私たちはクラウドサービスの企画・開発から、運用、インフラマネジメント、マーケティング、販売、サポートまで自社で行っています。 そのため、エンジニアもサービスの企画段階から携われる環境があります。 市場からのフィードバックをもとにユーザーのニーズやマーケットの変化を分析し、「なぜその仕様にするのか」「それによりユーザーにどんな価値を提供できるのか」、 自らアイデアを出し合いサービスを創り、育てています。 エンジニアチームは総勢70名程度(2019年3月末時点)で、インフラ~サーバーサイド~フロントエンド~UXデザイン部門まで全ての部署が本社に集結、仕切りのないワンフロアで働いています。 CTOを含め各部門が密にコミュニケーションを取りながらより良いサービス創りに力を注いでいます。 <働き方・環境> 自社開発のため、リリースまでのスケジュールも自社で決定しており、過度な残業が発生しにくい環境です。 仕事をする上での自由度も高く、自身が集中して仕事に取り組めるような環境づくりを組織として大事にしています。 勉強会やプログラミングコンテストへの参加を推進しており、業務の一環としてそれらに参加することもあります。 ●CS職 お客様からの利用方法、操作方法等に関するお問い合わせに対して、的確なアドバイスとサポートで応えることで、顧客の成功、顧客満足度向上、 当社クラウドサービスの品質向上、並びに当社サービスのブランディング向上に取り組んでいるのがカスタマーサクセスチームです! フィールドに出る営業担当者と連携を取りながら、お客様の課題を解決し、より良いシステム活用につなげています。 当社とお客様の「重要なコンタクトポイント」であり、お客様との会話から、サービスの改善点、あるいは新しいサービスの発想を得ることも。 それを社内にフィードバックすることが、サービスの改善と向上につながっていくことが実感できる仕事です。 外部委託のコールセンターでは実現できない、自社サービスだから持てるサービスへの愛着とサービス作りに参加しているという実感。 是非一度私たちの話を聞きに来てください! <こんな方お待ちしています!!> ・既存のコールセンターでは物足りない!もっとサービス創りに参加したい!という意欲のある方 ・発生した問題の解決に留まらない、コールが少なくなるような社内フィードバックを通じて、サービス運営の全体最適に関心のある方 ・人と話すのが好きな方、得意な方、丁寧なコミュニケーションの出来る方 ・お客様の成功のために何かをして、それを自分のことのように喜べる方 「サービスを創り、育てる」ためのカスタマーサクセスチームメンバーに会いに来ませんか? |
勤務地 | 東京都, 愛知県, 大阪府, 福岡県 |
勤務時間 | 平日9:00~18:00(休憩1時間) |
給与 | ●ビジネス職(総合コース) ・大卒260,976円(大学院修了も同額) ※営業職手当として時間外勤務手当40時間相当分(60,976円)を含みます。40時間超過分は全額追加支給します。 ●ビジネス職(勤務地限定コース) ・大卒234,879円 ※営業職手当として時間外勤務手当40時間相当分(54,879円)を含みます。40時間超過分は全額追加支給します。 ●開発エンジニア職 ・大卒260,976円 ・大学院修士了287,074円 ・大学院博士卒313,171円 ※開発職手当として時間外勤務手当40時間相当分(学士:60,976円 修士:67,074円 博士:73,171円)を含みます。 40時間超過分は全額追加支給します。 ●CS職 ・200,000円 ※時間外勤務手当を別途全額支給します。 |
諸手当 | 通勤手当:非課税限度額まで全額支給 従業員持株会奨励金:本人拠出額の30%分を会社が上乗せして支給 宅地建物取引士資格手当:月額10,000円支給 育児支援手当:扶養する子一人につき月額30,000円支給(高校卒業時まで) 慶弔見舞金制度あり |
賞与 | 年2回 |
昇給 | 年1回 |
社会保険 | 各種社会保険完備(健保、厚年、労災、雇用)(健保は関東ITソフトウェア健保組合に加入) |
福利厚生 | 確定拠出型年金制度(選択制) 財形貯蓄制度(任意) 従業員持株会制度(任意) 転勤社宅制度(転勤時家賃補助有り) 関東ITソフトウェア健康保険組合提携施設利用可能 リロクラブ「福利厚生倶楽部」提携施設・サービス利用可能 産前産後休暇・育児休業 短時間勤務制度(育児、介護)※育児による短時間勤務は小学校3年生終了時まで可能 各種資格取得支援制度(受験料、図書費等) 毎週水曜日ノー残業デー マッサージルームあり(業務時間内の利用可能) インフルエンザ予防接種(無償) 社内ウォーターサーバー完備 |
休日休暇 | ●ビジネス職/開発エンジニア職 ・週休2日制(土・日)・祝日 ・夏季休暇(3日) ・年末年始休暇 ・特別(慶弔)休暇 ・年次有給休暇 ・有給看護休暇(年間6日取得可能) ●CS職 ・週休2日制(シフト制) ・夏季休暇(3日) ・年末年始休暇 ・特別(慶弔)休暇 ・年次有給休暇 ・有給看護休暇(年間6日取得可能) |
試用期間 | 6か月間 |
採用人数 | ビジネス職:10名程度、開発エンジニア職:8名程度、CS職:若干名 |
初年度月収例 | 記載なし |
求める人物像 | ※仕事内容欄をご確認ください |
選考スケジュール | エントリー受付順に選考のご案内をさせていただきます |