競争を考える

次に、競争についてご説明いたします。

2016年4月の電力自由化開始までは北海道で電気を使われる方は基本的に弊社のお客さまでした。しかし、自由化以降は電気の購入先はお客さまが選択できるようになったため、お客さまに選んでいただけるように販売活動の強化を重点的に行っています。

具体的な活動としては、新料金メニューを含めた様々な料金メニューの拡充、対面営業の強化などを行っています。他にもポイントが貯まるwebサービスの提供もしています。

このような販売活動の強化だけに留まらず、現在は事業領域の拡大にも積極的に取り組んでいます。具体的には、ガス供給事業、北海道外での電力販売、トータルエネルギーソリューションの展開に着手しております。

今や電力だけではなく、弊社は北海道の総合エネルギー企業を目指しております。

事業領域の拡大に関連して、トピックスを３つご紹介いたします。

1つ目は液化天然ガス（LNG）供給事業です。
2018年12月から工場などのお客さまを対象に、液化天然ガス（LNG）供給事業を開始いたしました。今後、一般のご家庭向けの都市ガス供給事業への参入も視野に入れており、電気とガスのセット販売によって収入拡大を目指します。

2つ目は首都圏での電力販売です。
2020年3月から首都圏で電気を使っている方も、北海道電力とご契約頂けるようになっています。福島県の天然ガス発電所に出資し、この電源を首都圏での電力販売に活用しており、北海道外への進出によりさらなる収入拡大を目指します。

3つ目はトータルエネルギーソリューションについてです。

弊社には北海道電力グループとして、様々な分野に特化したグループ会社があり、それぞれ専門性を活かしてお客さまのビジネスの発展をお手伝いしています。

また、北海道電力グループが有するスキル、ノウハウを結集し「省エネ」から「エネルギー調達」「設備の運用」に至るまで一括したサービスをご提供する、エネルギーサービスプロバイダ（ESP）事業にも力を入れております。

ほくでん・ほくでんネットワークの仕事を考える

弊社の仕事は、電気という主力商品に対して発電所における電気の生産から流通、そしてお客さまに販売するところまで一貫して総合的に広がっていることが大きな特徴です。各セクションで様々な業務があり仕事のフィールドが非常に幅広いです。

具体的な仕事内容についてご説明いたします。

まず、資料の上段にある発電所から配電線は電気の流れを示しています。

発電所や送電線、配電線、設備を造る計画の立案・建設、保守、管理は技術系職の仕事です。下段は総合エネルギー事業、経営企画、総務、経理、人事労務など事務系職の仕事です。

北海道電力・北海道電力ネットワークには電気をつくる発電部門、電気をおくる送配電部門、お客さまにつなぐ販売部門、それらをささえる管理・間接部門などたくさんの仕事があります。

ここで皆さんにぜひ覚えていただきたいキーワードがあります。

それは、お客さまは北海道の皆さま、そして新しい皆さまであるということです。

弊社にとって、お客さまは北海道に住む全ての方です。弊社と直接電気の契約をしている方はもちろん、そうではない方も弊社の電柱電線を通じて電気をお届けしているため、北海道に住む全ての方と関わりがある会社です。

さらに新規事業で首都圏でも電気の販売を行っており、北海道内だけではなく新しいお客さまとの繋がりも拡大しています。

最後に、事務系職および技術系職のキャリア形成のイメージをご紹介いたします。
まず、事務系職のキャリア形成についてです。

入社後は原則、全道各地の事業所でお客さま対応を行っていただきます。

事務系職で入社される方のほとんどが文系出身であり、入社時は電気に関する知識を持ち合わせていない方がほとんどですが、現場で経験を積んでいく中で知識を身に付けていただきます。

そして、将来的には適性や希望などを考慮しながら、より専門性の高い業務へステップアップしていただきます。お客さま対応の経験を活かして、総合エネルギー事業部での新規事業、広報や燃料調達といった仕事にチャレンジしていただく場合もあり、様々な部門で会社方針や制度の企画・立案、課題対応などの経営に関わるコア業務を担っていただききます。

技術系職も事務系職と同様で入社後は原則、現場へ配属となります。

発電所や支店、ネットワークセンター等の各事業所で専門知識や技術をしっかり身に付けていただき、将来的には新規技術の開発、採用や部門全体の計画・立案、管理や新たなプロジェクト業務に携わっていただきます。
また、キャリアを積んでいただく過程で他部門への異動や他会社へ出向して知識を深めていただくこともあります。
このようなサイクルで、より重要度・影響度の高い業務へステップアップしていただきます。

説明は以上となります。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。