目次
ミズノテクニクスの役割
弊社は「ミズノグループのものづくり担当」をしているのですが、つまりどういうことか、実際にミズノ テクニクスがどんな役割を果たしているかをご紹介致します。
弊社の事業をご理解頂く為に、最も重要なお話です。
よく学生の皆さんから「ミズノとミズノ テクニクスの違いは何ですか」という質問を頂きますが、その疑問もここで解決して下さい。
それでは、ものづくりの流れに沿ってご説明致します。
ミズノグループのものづくりは、「マーケティング」からスタートします。お客様が今現在どんな製品を必要としているのか、市場調査をします。同時に人間工学や材料開発等、基礎研究を中心とした「研究開発」を進めます。
次に、「マーケティング」と「研究開発」の情報を元に、企画を決めます。
企画では、よく飛ぶバットを、軟式か硬式か、どの年齢層のどんなタイプの選手に向けて作るのかなど、ターゲットを定めて、製品のコンセプトを決めます。
企画が決まると、求める機能を実現する設計を考え、製品のデザインをする「商品開発」に入ります。パソコンで図面を描いたり、コンピュータシミュレーションをしながら、企画にあった設計をします。
ここまでは、ミズノ(株)が担当で、ミズノ テクニクスは次の「試作」、つまり実際にものを作るところから担当します。
きっと皆さんの中には、商品開発を終えれば、生産が始められるというイメージの方が多いと思います。ですが、この時点では、まだ工場の生産には移れないことがほとんどです。機能が優れていても、設計が複雑すぎれば機械生産ができず、人の手が多くかかるので価格が上がります。いくらよく飛ぶバットでも、10万円では一般のお客様には買ってもらえません。シミュレーションで期待された性能が、実現できない時もあります。
その為、ミズノ テクニクスが製品を試作し、お客様の求める機能が本当に実現できるのか、量産可能か、お客様の手に取りやすい価格で提供できるかを確認しながら、製品の仕様と生産工程を作り込んでいきます。時には、商品開発チームと一緒に設計を見直しながら、最終仕様が決まります。
最終仕様が決まるといよいよ生産。生産スケジュールを立て、生産全体を管理します。工場の生産にあたっては、生産用機械も作り、製品の品質管理も行います。ここまでがミズノ テクニクスの担当です。
完成品は、ネット販売や量販店販促などの準備をし、やっとお客様の手元に届きます。
この一連の流れを繰り返し、新しい製品が次々と生まれていきます。
一言でいえば、サイクルの中の「生産技術」「生産管理」「生産機能」を担っているのがミズノ テクニクスです。(スライド8ページ、濃い青部分)
なお、スポーツ品以外のカーボン(CFRP)製品では役割が変わってきます。こちらは、ミズノ テクニクスと他産業のB to Bメーカーで製品を作り上げており、ミズノ テクニクスは設計~生産まで幅広く手掛けています。(スライド8ページ、濃淡青部分)
このように、ものづくりを担当する弊社ですが、今日、高品質な製品の実現が大変難しくなっています。生産の海外シフトがどんどん進んでいるためです。
海外生産では、人も、設備も、生産量も、全てが国内生産とは違います。ミズノ テクニクスは、国内外を舞台に、社員がそれぞれの役割を果たすことで、高品質な製品を実現しています。
まず海外製造では、養老を拠点にしながら、ものづくりの技術を提携先工場にも浸透させています。量産に耐え得る生産技術を開発して取り入れたり、実際にミズノ テクニクスの社員が足を運んで生産指導をすることで、創業から培ってきた技術を伝えています。
国内では、職人技の継承はもちろんですが、新たな生産技術を開発し、より効率的に、より高品質な生産を実現させたり、生産技術を活かした新製品の開発(カーボン製品中心)を進め、技術を進化させる使命を果たしています。
製品説明
ここまでは全体像をお伝えしましたが、ここからは具体的な製品をご紹介します。
まずはスポーツ品です。
スポーツ品の一部は、トップアスリート向けの製品を作っています。これは「技能職」といい、現場のプロである職人の仕事です。
選手と直接やり取りしながら、その選手専用のスポーツ用品を作っており、野球やゴルフ、スキーや陸上など、あらゆる競技に対応しています。
生産量で見ると1割しかない国内生産品のさらに一部で、担当するトップクラスの職人は10人弱と規模は小さいですが、選手から絶大な信頼を得ている事業です。
続いて、工場ごとにご紹介致します。
国内4工場では、お客様からのカスタムオーダー品や、ミズノブランドの中でも特に品質にこだわった製品を生産しています。
まず、養老本社では、木バットとゴルフクラブ、バドミントンラケットを生産しています。
本社では海外工場の管理もしており、海外生産品の仕様決定や生産工程組み、生産管理をしています。スライドに掲載しているのは、そのほんの一例です。
兵庫県の3工場では、波賀工場では野球グラブ、ランバード工場では野球・陸上・サッカー等の競技用シューズを生産しています。
氷上工場は、水着やスキージャンプウェア、スピードスケート用スーツ等、こちらでも競技スポーツのウェアを中心に生産しています。
このように、スポーツ品だけでも、木材・金属・カーボン(CFRP)・皮革・布と、あらゆる素材を扱っているのが弊社の特徴の一つです。
そして、これらの技術の蓄積を生かして展開しているのが、コンポジット事業です。私たちは、スポーツ品の製造で培った技術を、スポーツとは全く異なる産業に積極的に展開しています。
その中でも特に、カーボン成形技術を中心に新たなビジネスに参入しています。
カーボンとは、炭素繊維と樹脂を複合した材料(炭素繊維強化プラスチック)で、テニスラケットやゴルフクラブのシャフト(棒の部分)等に使われています。非常に軽くて強く、変形しにくいという性質があります。
今日では航空や自動車業界での活用が進んでいますが、カーボンを製品に取り入れたのはミズノが初と言われています。軽量化が大きな強みとなるスポーツ品を生産しているからこそ、いち早くカーボンを取り入れ、スポーツ品ならではの細かな成形技術を確立してきました。
取扱品には、きっと「ミズノ」のブランドを背負った会社が作っているとは思われていないものが多いのではないかと思います。
例えば高速道路のETCバー。1日に何度も上下しますが、金属よりも格段に軽いため、省電力で稼働し、素早い動作が可能です。
腕時計のバンドも作っています。カーボンには加水分解しにくい性質もあり、汗や雨にさらされても劣化しにくいバンドになっています。
カーボン製品の中でも、特に「MIRAI」という水素自動車の部品を多く生産しています。水素自動車は、水しか排出しない究極のエコカーとも言われており、この心臓にあたる水素タンクには弊社で生産したガラス繊維が使われています。
このように、扱う製品の産業分野は広範にわたります。
スポーツ用品ならではの技術を活かしていく一方で、他産業からも新しい技術を得てスポーツ用品に還元していく。このサイクルを回すことで、技術をさらにアップデートしています。f
これらは全てミズノ テクニクスと他B to Bメーカーとのビジネスであり、これからの可能性に満ちた事業です。
コンポジット事業はまだまだ駆け出し、これから先スポーツに並ぶ2本柱に育てていく事業です。
ぜひ、これから入社する方々と一緒になって、スポーツの枠を越えた会社に育てていきたいと思っています。
ミズノテクニクス株式会社 会社概要
会社名 | ミズノテクニクス株式会社 |
業種 | その他の製造業 |
本社所在地 | 岐阜県 |
業務内容 | ■スポーツ用品の製造 ミズノグループの一員として、スポーツ用品の製造を行っています。 9割が海外、1割が国内の比率で、生産しています。 スポーツ用品の製造のための生産技術(化学分析や製品評価など)開発や、生産用機械の開発、試作や製品評価、生産管理(生産全体のスケジュール管理)まで、ものづくりの全体を担っています。 <取扱い品> ゴルフクラブ、パークゴルフクラブ、ゴルフボール、野球用バット(木製・金属製・CFRP製)、野球用ヘルメット、野球用硬式球、野球用グラブ、弓具(カーボン矢)、競技用シューズ、テニス・バドミントンラケット、シャトル、卓球用具、スキージャンプウェア、スピードスケートウェア、競泳水着、ユニフォーム等のアパレル品、他 ■カーボン事業 ゴルフシャフトやテニスラケットの材料としても使用されてきた、「CFRP(炭素繊維強化プラスチック ※カーボンとも呼ばれます)」の成型技術を活かした事業。スポーツ用品と並び、事業の柱の一つとなりつつあります。 他メーカーと協力し、企画・開発・設計・生産まで、広く担当しています。 <取扱い品> 車いす用のカーボンホイール、腕時計のバンド、産業用ロボットの部品、水素自動車のタンク部品、ETCバー、 ※CFRP(炭素繊維強化プラスチック)とは、航空機や自動車、家電製品などみなさんの身の回りのものに採用され、すでに身近になっている素材です。 |
設立 | 2002年4月1日(創業 1943年3月15日) |
資本金 | 1億円 |
代表者 | 代表取締役 中田 匠 |
業績 | 155億5800万円(2020年3月期 実績) |
連絡先 | 〒503-1314 岐阜県養老郡養老町高田307-5 人事担当 早野 TEL:0584-32-4111 URL http://www.mizuno-technics.co.jp/ |
平均年齢/平均勤続年数/平均給与 | 43.5歳/22.3年(2020年10月1日時点) |
ミズノテクニクス株式会社 採用情報
募集職種 | ■ 総合職 ※最初の配属職種の例 (1)ソーシング (2)生産管理(購買、輸出入業務も含む) (3)生産技術開発 (4)生産用機械設備開発 (5)製品開発(カーボン製品) (6)品質管理 (7)情報システム (8)人事・総務 (9)経理 等 |
仕事内容 | 【例えばこんなお仕事をお任せします】 ◆ソーシング 製品の最終仕様を作り込みます。企画・開発段階の製品は、実際に作ってみると予想していた機能が実現できなかったり、コストがかかりすぎるといったことがほとんど。ソーシングが試作を繰り返して製品仕様を作り込むことで、機能・耐性・安全性・コスト・納期等が揃った製品が出来上がります。 ◆生産技術開発 商品の耐性評価や新規材料検討等、スポーツ用品やコンポジット製品を作るために必要なあらゆる技術の研究・開発をします。化学分析や機械設計まで担当します。 例えば試作品が完成した後、量産できるかどうかをチェック。どう使うと壊れるのか、壊れないためにはどんな設計にするとよいのか、色がはがれないかなど、試験を行って細部まで評価します。ここでOKがでないと、製品は世に出ないという重要な役目。改善点があれば、意見を出し製品に活かします。 ◆開発(カーボン製品) 産業用品を中心として、カーボンを使った新しい製品を開発します。取引先の要求に対して試作を繰り返し、製品設計をしていきます。自動車部品や医療機器部品、カーボンを材料としたスポーツ用品等、扱う製品の分野は多種多様です。 ◆生産管理 お客様から発注を受けてから納品までの一連の流れの中で、司令塔としてスケジュール管理をします。「仕入れ先への部品の発注」「開発部門や製造スタッフと調整して、いつ何を作るか計画をする」など、社内外問わず多くの方と関わりながらものづくりを管理します。 【先輩がそばにいて、丁寧に育てます】 どの仕事も入社1年間は先輩について学んでいただきます。2年目からはいよいよ自分らしさもアウトプットしていく段階。あなた自身が先輩として、周りと協力しながら仕事を進めます。 【海外工場へも行っていただきます】 現在、製品の量産はほとんどを海外工場で行っています。中国・台湾・ベトナムなど、年に数回実際に現地を訪れ技術指導をすることも大切な役目。 ※英語・中国語など得意な方は活かせます。 ※通訳の方もいるので、話せなくても大丈夫。 |
勤務地 | 東京都, 福井県, 岐阜県, 兵庫県, 海外 |
勤務時間 | ■本社養老工場・勝山事務所 8:20~17:00(休憩時間1時間) ■波賀工場・山崎ランバード工場・氷上工場 8:20~17:10(休憩時間1時間10分) 所定労働時間7時間40分 |
給与 | ■大学院卒 月給 222,000円 ■大卒・高専専攻科卒 月給 207,000円 ■高専卒 月給 186,000円 |
諸手当 | 通勤手当 実費支給 <上限100,000円まで> 家族手当・住宅手当・時間外勤務手当・単身赴任手当・役職手当(規程に従って支給) |
賞与 | 年2回 入社年度年間3ヵ月程度 |
昇給 | 年1回 2.3% |
社会保険 | 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険 |
福利厚生 | ◇福利厚生制度◇ 確定拠出年金 持株会 財形貯蓄 自社商品購入特別割引 預金奨励金制度 勤続慰労休暇制度(勤続年数5年ごとに付与) カフェテリアプラン制度 育児・介護休職制度 他 ◇福利厚生施設◇ テニスコート(1面) ゴルフショートコース 契約保養所 独身寮 他 |
休日休暇 | 日曜・祝日・土曜 <但し土曜日は年間5日程度出勤日あり> 年末年始休暇・夏季(盆)休暇・GWあり ◇年間休日121日◇ 有給休暇 入社日に10日付与(以降勤続年数に応じて年間上限20日まで付与) |
試用期間 | 3ヶ月有(待遇変更なし) |
採用人数 | 6~10名 |
求める人物像 | 自社採用を始めて、今年で8年目。採用した方は大切に育てていきたいと思っています。スポーツ用品だけでなく、メーカーとして飛躍するために会社の「これから」を共に作っていける方を求めています。とはいえ、今は熱い思いさえあれば大丈夫!一人ひとり、ものづくりのプロとして丁寧に育てます。 まずは自分を振り返ってみてください。 そして下記のいずれかひとつでも心当たりがある方、ぜひ一緒にミズノブランドを発展させましょう。 ◎スポーツをしていた。体を動かすのが好き。 ◎スポーツ観戦が好き。アスリートを応援したい。 ◎ものづくりに興味がある。 ◎ものができる仕組みや工程に興味がある。 ◎みんなをまとめるのが好き。リーダー気質を持っている。 ◎海外のフィールドで活躍できる仕事に興味がある。 ◎何か一つでも、自分の強みを持っている。 |
選考スケジュール | WEBプレエントリー ▼ エントリーシート ▼ 面接(6月) ▼ 内々定 ※インターンシップ、説明会は随時開催(リクナビ2022・マイナビ2022よりご案内します) |