開発部門について

開発とは、未来のパッケージを創造するお仕事です。

具体的な業務内容は、世の中にはない新しい容器を開発するお仕事です。発明品を作るイメージです。
開発した発明品を、お客様メーカー各社へご提案することが目標となります。
こちらの画像は、ガス缶の発明品です。

それでは、開発部門の業務内容をご紹介致します。
開発部門の業務内容は、大きく分けて3つのステップに分かれています。

1つ目が発想です。こちらは発明品を作る為のアイデア探しが目的となります。実際に百貨店や化粧品店に赴いて、販売品を手に取り調査を行います。マーケティングの一種です。

売れ筋商品の特徴や付加価値を分析したり、世情のニーズやトレンドから求められているものを分析したり、様々な視点で発想のアイディアを得ることが大事です。ひとりで考えるのではなく、メンバー同士でディスカッションを行うこともあります。

続いて2つ目が開発となります。こちらでアイデアを実際の形にしていく作業になります。
ラフスケッチからはじまるアイディアの雛形を、リアリティのある『容器』にする為、CADを用いた設計や、切断機械を用いたサンプルモデルの形成などを行います。
実際にできたサンプルモデルで使用感を確認し、改善や改良を重ねます。実物を触ってみて初めて分かることもあります。
また並行して特許調査も行います。考えたアイディアが世の中に出ている既知の技術かどうか知ることはとても大切です。


３つ目は提案です。いよいよ作り出した開発品を、お客様メーカーの元に提案します。弊社の技術をアピールするのが狙いです。
開発品は、知的財産権として特許登録されることがございますので、取扱には十分気をつける必要があります。

開発に必要な能力ですが、化粧品の使い方や種類、ブランドの知識などももちろんですが、最も大事なのは、自分のアイデアを実現化させる実行力だと私は考えております。

容器の知識について、化粧品メーカーやそのブランド、容器の構造の知識など、しっかりお教えしますので皆さんご安心下さい。女性の方は化粧品メーカーやブランドに関しては、私より詳しいのではないでしょうか。

特許の知識は開発を行う上で必要な知識です。皆さんまだご存じないと思いますが、入社後に業務を通じて学んで頂きますのでご安心下さい。

そして柔軟な発想です。上記の知識や設計の知識は自然と身に付きます、柔軟な発想と、それを形にする実行力が最も大事ですので、開発部門に配属された方はぜひ頑張って下さい。

最近苦労した、エピソードをご紹介致します。

特許の調査は世界中の膨大な特許件数の中から、自分の考えた発明品の特許の有無を調べなくてはいけません。他社や他業界の斬新なアイデアを調査する機会とも言えるのですが、ひたすら文字を読むとても骨の折れる作業です。

一方、楽しく感じる部分などは、弊社には様々な加工設備がございます。成形や印刷はもちろん、樹脂の切削なども可能です。最近では最新の3Dプリンターを開発部門に導入致しました。
これらのツールを使って実際に手を動かし、モノづくりが楽しめる環境が、私の中では最も楽しい部分です。クリエイター気質の方は特に楽しめる部門だと思います。

最後に、まとめさせて頂きます。

10年先を見据えて世の中にない技術をゼロから作るやりがい。ゼロからのモノづくりは、実際には産みの苦しみがあります。なかなか思うようにもいきません。また弊社だけでなく、他業界の動向にも常に注視しながら開発を行わなければなりません。
だからこそ、世の中に出た時の喜びは何物にも代えがたいものです。開発のモノづくりの考え方には、ルール、決まりというものはございませんので、自由な発想でチャレンジしてみて下さい。

以上で、開発部門のご説明を終了致します。