企業人事に好印象を与える「エントリーシートの志望動機」とは?

就活生を悩ませるエントリーシートの志望動機。「この企業で働きたい!」という気持ちが強くても、自分で何故そこまで、その会社に入社したいのか端的に答えられない・書けないという方も多いかと思います。今回は志望動機を書くにあたり、最低限押さえてポイントを一緒に考えていきたいと思います。

エントリーシート

なぜ企業は志望動機を知りたいのか

志望動機を書く前に「なぜ企業は志望動機を知りたいのか」を押さえておく必要があります。これに考えを巡らせずに志望動機を書くのは、徒労に終わってしまう可能性が高くなりますので、ぜひご注意を。企業が志望動機を知りたい理由は一つではありません。皆さんがエントリーシートなどに書いた「志望動機」から得た情報を、様々な角度から読み解き、選考するうえでの判断材料としています。ここからは、企業がどのように志望動機を読み解いているのかご紹介していきます。

自社に合う人材かどうかを確認したい!

選考を受けにきてくれる学生の会社選びの基準が、自社に沿うものでなければ、入社してもミスマッチが起こり早期退職に繋がってしまいます。1年、2年で退職されてしまっては会社としては大きな損失となります。逆にうまくマッチしていれば、その学生は企業を支える人材になってくれるでしょう。そのため「志望動機」が自社の企業風土や職種にしっかりとマッチしているのかをまず判断しています

同じような業種の中から何故自社を選んだのかを知りたい!

企業の人事担当者は何故自社に入社したいのか明確な理由を知りたいと考えているはずです。しっかりとした企業研究をした上でエントリーしてくれたのか、ただ何となく応募したのか、志望動機をしっかりと読み込めば判断が可能です。また「自ら調査して課題を解決する」というスキルは、どの業種にも必要ですから「企業研究した結果御社のこういった点に魅力を感じて応募した」などの理由がしっかりと書かれているかどうかは、入社後の皆さんの活躍を判断する重要なポイントといっていいでしょう。

物事を簡潔に伝えらえる能力があるかどうかを判断している

先でも述べた通り、仕事には「自ら調査して課題を解決していく能力」が必須です。世の中様々な職種がありますから、入社後すぐにそれができなくても構わないのですが、志望動機は「会社の情報を自分で調べて、入社したいと思った動機を書きだす」という作業が必要になりますよね。プラス、相手にいかに伝わりやすい文章を書くことができるのかも問われます。要するに「自ら調査して課題を解決していく能力」の素養があるのかないのかも、志望動機から読み解くことができるわけです。

企業人事にとって魅力的な志望動機の書き方とは?

これまでは、なぜ企業が志望動機を知りたいのか?をご紹介してきました。それでは今から実際にどのような志望動機を書けば、企業の担当者に良い印象を与えられるのか考えていきましょう。いくつかポイントがありますので、ポイントを押さえながら他の学生との差別化を図ることを意識すると良いでしょう。

その会社で魅力的だと感じたポイントを示そう

その会社の何が魅力的だと感じたのかをしっかりと明示しましょう。魅力的に感じたのは「事業内容」なのか「経営理念」なのか「若手が活き活きとしている雰囲気・社風」なのか「働いている人が魅力的なのか…?」具体的にどこに魅力を感じているかをしっかりと示してください。ポイントは「具体的に」記載することです。魅力的に感じるポイントが複数あった場合は、その中で順位付けをした上で自分が一番重要だと思うポイントを伝えることが重要です。どうしても複数伝えたい場合は「一番魅力に感じたものは〇〇です。理由は~。そして二番目に○○にも大きな魅力を感じています。」など重要度順に志望動機に記載することで、理路整然とした素晴らしい志望動機だと感じてもらえるかもしれません。

自分の会社選び・仕事選びの基準を伝えよう

自分が大切にしている会社選び、仕事選びの基準を伝えましょう。この場合のポイントはその企業が自分の大切にしている会社選びや仕事選びに沿っていることはMustです。その上で、何故自分その基準を大切にしているのかも併せて記載することです。例えば自分が生きて大切にしている信条や、アルバイトでの経験、親や身近にいた人から受けた自分を大きく揺るがした体験がその会社選びの基準になっているなど、具体的な理由がないと「志望動機」としては大変薄っぺらい印象を受けます。ましてや、年間何百人もの学生のエントリーシートを見ている人事担当者は、学生の「志望動機」をこれでもかというほど見てきているため、しっかり考え抜かれたものと、そうでないものはすぐに判別がついてしまいます。そして、自分の会社選び・仕事選びの基準は企業によっては変わらないはずですから、その部分をしっかりと考え抜き自分自身を納得させて就職活動に臨むことは、良い就職活動をする秘訣でもあります

その企業で長く働き活躍したいという熱意を伝えよう!

多くの企業は入社したからには長く働いて活躍して欲しいと考えているはずです。そして企業の人事担当者の方の多くが一番うれしいと思う瞬間は実は「良い学生と出会えた」「学生からの内定承諾」ではなく、入社後に自分が担当し入社した学生が、社内で活躍していると見聞きしたときです。

「○○さん、入社後大活躍してるよ~!」と聞いたときなどは、小躍りしたいほど嬉しいものです。逆に入社後すぐに辞めてしまったときなどは、かなりショックなのも事実です。話が少し逸れてしまいましたが、まずは人事担当者が皆さんの「志望動機」を読み込むはずですから、その企業に入社してどんな風に活躍していきたいのか、3年後、5年後、10年後にはどのようになっていたいと思っているのか、熱意ある志望動機を書ければ非常に好感が持てます。そのためには、企業研究や自分の会社選びの基準を明確にして志望動機を書く事が大切です。

NGな志望動機な例

逆に、人事担当者が「これはないな・・・」とエントリー段階ではじいてしまうNGな志望動機はどのようなものか考えてみましょう。割とありがちなのが「御社で勉強して○○を身に着けたいと思っています」などという志望動機はいただけません。会社は皆さんの学校ではありませんし、入社後〇〇を勉強したいと聞くと、自主性に欠ける受け身な人なのかな?と思われますので注意しましょう。次に「福利厚生や給与に魅力を感じたから」も良い印象を与えません。もちろん、制度や給与は大切な項目ですから重要視するのは理解できますが、それを「志望動機」とされてしまっては「仕事は2の次なの?」と思われてしまいますので注意が必要です。「志望動機」は会社の魅力や自分の仕事軸とのリンク、そして熱意を伝えるものですので受け身な印象を与えるものは避けた方が良いでしょう。

まとめ

志望動機を書く際には、企業を良く調べ考えて考えて考え抜いてください。そして何度も推敲し、誤字脱字などがないように美しく書き上げましょう。また、自分の信条や理念と会社の理念や職業がどうマッチしているのかをしっかりと伝えましょう。また、自分が入社後にどのように活躍できるのか「熱意」を伝えることも大変重要です。この際に、3年後、5年後、10年後などの中長期の未来を予測し「将来自分はこうありたいと思う」と具体的に伝えられると更に良い印象を与えることができるはずです。自分オリジナルの素晴らしい志望動機が描ければ、必ず人事担当者の目に留まるはずですから、ポイントをしっかり押さえ素晴らしい志望動機を書けるよう頑張ってみてくださいね。